世界最古「しっかりと立つ」2千年前のディルドが発掘される!専門家「現代のものと遜色なし。使用済み」|風俗ニュース

昔も今も、性的快楽を追求したアダルトグッズの基本中の基本は「ディルド」だ。日本語で言えば「張形」、電気で振動するようになると「バイブ」になる――。

■2000年前の“大人のおもちゃ”を発掘

このディルド、その昔は今のような純粋なアダルトグッズとしてだけではなく、子孫繁栄・子宝の象徴とされ崇拝の対象だったのではないかともいわれている。しかし、やはりセックスの快感は今も昔も変わりない。

記録では、相当昔からこのディルドの存在が確認できるが、今回イギリスの「Daily Mail」紙でレポートされている古代中国のディルドは、おそらく実物が現存するものでは世界最古のモノなのではないだろうか。

今回レポートされているディルドは2つあり、その2つとも約2000年前の漢代(BC206~AD220)のものであるとされている。ひとつは、現在の上海市近郊の江蘇省・儀徴市で発掘されたものである。造形的には、なかりリアルに作り込まれており、陰茎の根本にあたる部分にはリング状の加工が施されている。これは2012年に発掘された後に、儀徴博物館に保管されている。

博物館の学芸員によれば、このブロンズ製のディルドは、前漢時代(BC206~AD)の豪族の墓から発掘されたものであるとのことだ。

もうひとつは、当時の王族が所有していたものではないかとされるもので、2009年に江蘇省のクイ県で発掘された後、南京博物館に保管されている。このディルドも、もうひとつのものと同様にブロンズ製で、やはり造形的にはかなりリアルに作られている。

また、こちらの根本は平らな台座が付けられているような形状で、モノはしっかり自立している。2011年には、このディルドが発掘された墓が、漢王朝の自治王国である江都の初代の王のものであることがわかり、このディルドが王族の所有であることが判明した。

この江都の初代の王は、時の漢王朝の皇帝である武帝の弟とされる人物だったことから、相当由緒正しい「大人のおもちゃ」ということになる。

■サンフランシスコで開催中の特別展に出展

この2つのディルドを含めた160点以上にもなる古代中国の発掘品は、今年アメリカのサンフランシスコで行われる「墓の宝物(Tomb Treasures)」と称された特別展に出展されることになっており、実際に見ることができる。この特別展のキュレーターの、ツァン・ファン氏によれば、この2つの展示予定のディルドは実際に使用されていた可能性が非常に高く、近現代のそれと比較して、なんの遜色もなくその役割を果たしていたモノだという。

この特別展には、このディルド以外にも、さまざまな宗教的なアイテム、日常的に使用されていた装飾品などのほかに、性的行為に使用されていたと考えられるアイテムなども展示されるという。そのなかには、銀製のバスタブや、陶器製の小便器なども含まれているという。

普段、博物館などでもこういったいにしえの時代に生きた人々の生活に密接なものの展示となると、なかなかないことでもあり、興味がある人はサンフランシスコまで行って見てみるのもいいかもしれない。展示は、サンフランシスコのアジア美術館で、2月17日から5月28日まで行われるとのことである。

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